“達人”も多く存在するチヌの落とし込みをルアーでやる方法
チニングしていると行ったポイントで水面をバッシャバシャ打ちまくるルアー釣りを嫌がる釣り人がたくさんいたりする。
それもそのはず一ヶ所にジっとして釣らないラン&ガンスタイルが基本のルアーフィッシングでは餌釣り師の左右20m以内には近づかないでルール!?を守って釣りをしているつもりなのだが港湾部とか港近くの護岸で釣りをしていると、餌釣り師なのにルアー釣りみたいにうろちょろ歩き回って護岸キワを入念に狙っている人を見かける。
そのひとこその落とし込み名人だ。ヘチ(護岸淵)釣り師ともよばれる。チヌの釣れる名所なら必ず一人や二人はいるはず。
その人たちはその場所で護岸にくっついているイガイやフジツボ、または小さなカニをを採って餌にして釣っている人達だ。
自分たちはルアーでチヌを釣るチニング師!?だからして、やっぱり落とし込みもルアーでやってみたい!との新たな目標を見出すことができたので必ず釣るための極意をここでおさらいしてみます!
目次
チヌ (黒鯛)の落とし込みに使えるルアーと仕掛け
チヌ針(マス針でも可)をリーダーに結び付けて針にルアー(ワーム)をセットするだけ。いわゆるノーシンカーでいい。
もう少し素早く沈ませたい場合には
をかます。
落とし込みに使うルアー
ルアーも餌釣りの場合に用いられる餌を模したルアーが最適であることは言うまでもない。
チニングでよく使うクローワームでも釣れないことはないのだがヘチ(淵=ふち)を這わす釣りなので
狙う場所にいるチヌが好む=食べていそうなエサが一番いい。
何が何でも落とし込みをルアーでやるのならいつものワームとは違うルアーを使って釣りたいっていう思いがあるのもホンネ^^

これは普通に何も考えなくても釣れてしまう恐ろしいシロモノ。
これ使っている人は以外に多い。本物の落とし込み師も使ってるひとがいる。
難しい仕掛けのこととか何も考えないで、いつものジグヘッドに付けて足元に落とすだけですぐに答えが出てくる。
よく街の釣具屋でも見かけるようになった。上のフジツボバリューの兄弟でイガイバリューってのもある。
イガイがケーソンとか防波堤の表面にいっぱい密集している場所とかにはコイツがいい。
大型のコンテナ船が着いたりする深さのある(4m以上)とか港近くだと出番が多い気がする。
これだよ!これ!自分が一番ほしかったのはカニの形をしたワーム。以前はバークレイやレインズとかのメーカーが出していたのだがすぐに廃盤になってしまった(残念)
やっと出たなって感じ!! これは落とし込みで使える。イガイやフジツボがない場所でもこれならチヌ (黒鯛)も食ってくる可能性が大なので場所をあまり選ばずに気軽に使える。
落とし込みに限定しなくとも夏場のハイシーズンに砂地のポイントで、潮が引いたときに小さな穴がそこら中にいっぱい空いているような砂地で、その巣穴からカニがうじゃうじゃ湧いているようなシャローで、これをタンクヘッドに付けてポンポンやってると・・・。
ライン
落とし込み用のマーカーのついたナイロンラインがいちばんいいが、そんなものわざわざ買わなくてもいい。釣り方さえ気を付けていればなんとかなる。
おすすめはフローティングのナイロン。落とし込みなので素早く沈み込むほうがいいような気がするが違う。キワッ際をすべるようにしてゆっくり漂うように落ちていくのがいいので軽めが好ましいと思う。
あと間違っても落とし込みは底をとらないので注意が必要です!詳しい釣り方は後程説明する。フロロなら7~8lbで十分。
オモリの選択
普通にいつものジグヘッドの3.5とか5gとかでもいけるが、もっと軽いほうがゆっくりと護岸に付いていたイガイやフジツボが剥がれ落ちていくのを自然に演出しやすくなる。
ガン玉の3B~5Bくらいがいい。それより重くしたいのならはじめからゼロダンとか他のリグのほうがいい。
この場合針とラインを結ぶのは内掛け結びがおすすめ。覚えておくと釣行のときにも状況に応じて釣り方を変えられるので重宝する。釣り方の引き出しが増えて釣れる率が上がるだろう。
だけどさっきも言ったように、それほどここは重要じゃない。別にカン付きチヌ針でも極端にいうならジグヘッドでも構わない。
ガン玉は下の図のようにつけるのが一番効果的。
針の選び方、ルアー(ワーム)の刺し方
名人は針の腹の部分が広い落とし込み用のカニ針とかを使うがルアーでチヌ (黒鯛)の落とし込みをするなら手っ取り早くいつものカン付きチヌ針でも十分いける。
各ワームの種類別に詳しく下記のページで(ワーム)の刺し方を画像付きで説明しています。
フッキング率や感度に影響する大事な要素なので必ず覚えておいたほうがトクするつけ方です。
ぜひ合わせてお読みください。▼
チニングのワームのつけ方・使い方
チヌ (黒鯛) をルアーで落とし込みの釣り方
しばらくそのまま放置で何の反応もなければまた違う場所へ落とし放置。
簡単そうだけど肝があってそれを守っていないと全くアタリすら掴めずに釣れない。
その肝とはいくらワームのノーシンカーの釣りでもブラックバスのようにトゥイッチしたりしない!!
底に着いたのを感じたらラインを張らず緩めず
じっと待つのみ。
テンポよくしばらく置いて何もないならまた違う場所にすぐ移動。
ルアーでの落とし込みのアワセの入れ方
即アワセ厳禁!!ボトムズルやプラグルアーのようにゴンッと重たいアタリはないです。
トップでチニングする場合とも少し違うのですが、コンコンとチョンチョンかな!?少しだけ口先でついばむようないわゆる「前あたり」の段階でアワセると大概バレます。
一呼吸入れて乗ったらアワセる。
このあたりは場数踏んで、実際に慣れるしかないです。私自身釣れた数より何倍もの数バラしてますから。
ルアーでチヌ (黒鯛)の落とし込み用に使うタックル
リール
軽めのルアーを使えるベイトフィネス用のベイトリールがおすすめ。
落とし込み用のラインを使うとなると落とし込み用の両軸リールが欲しくなる。あればあったにこしたことはないけどこれもラインと同じでこれじゃないといけないことなんて何もない。
ラインがナイロンやフロロなら通常バスで使っているベイトリールでいい。というかスピニングだとスムーズにラインが落ちていかないのでフォール中のアタリがとりずらい。
ロッド
繊細なアタリを取らなければいけないので、ティップが柔軟で、吸い込みの良いものがいい。高弾性のティップでは小さなアタリを弾いてしまう。
そこでおすすめなのが、タイラバロッド(ベイトタックル)。真鯛もチヌ (黒鯛)と同様についばむようにバイトしてくるので繊細なティップに仕上がっている。
乗せ重視のタイラバロッド(MAX80g~100gまでくらい)のロッドなら、掛けて食わせる柔らかめのティップと50cmオーバーの太鯛をも寄せるバッドパワーはチヌの落とし込みにも使える。
また、最近流行しているソルトウォーター用のベイトタックルのチヌ用やメバリング用でも楽しめるだろう。
ブラックバス用のベイトフィネス用のロッドではまだ硬くて落とし込み向きとはいえない。
ルアーでチヌ (黒鯛)の落とし込みするときに持っていた方がいいタモ
これはあったほうが取り込みの時に楽チン!
せっかく釣ったのに手元でバラしたりしたら釣果にならないので、賢く取り込もう!
チヌ (黒鯛)をルアーで狙える落とし込みのポイント
ポイントはやはり、イガイやフジツボの存在。ルアーで狙うならそこにいるチヌが餌にしているベイトの確認は不可欠。
でいちばん落とし込みで釣りやすいポイントはというと↓
・港・船着き場
・ケーソン(中が空洞になっている護岸)
・橋脚周り
あたりまえの回答になってしまったが、そういうこと。ある程度の水深があってフジツボがいっぱいコンクリ沿いにくっついている場所ならとりあえず落としてみる価値はありそうだ。
写真はフジツボが確認できる干潮後のケーソン内部。チヌが好みそうなストラクチャーの形をしている。
こういった堤防のケーソンのつなぎ目も狙いどころ。根魚が好んで浮遊してくる場所だからだ。